2020年5月30日(快晴)。
「今年の運をすべて使い果たしてしまった…」と感じてしまうような素晴らしい天気。
2月29日以来となる、本当に久しぶりの「フィールド講習会」の再開でした。
コロナ対策をしっかりして、久しぶりに再会した山仲間と楽しいひと時を過ごすことができた。
笹谷峠の駐車場を皆さんとの集合場所にしていたのだが…いきなりアクシデント発生!
なんと、関沢IC付近のゲートがまだクローズ中!
「Oh,My God!」登山勘が完全に鈍っていた…
「んで、旧道がら歩いでみだら良んでねがな?」と思いつき、皆さんに確認したところ歩いたことが無いとのこと。
「んで、行ぐべ!」ということになり、皆さんのご了承を得てゲート前から元気に仲良く出発することができました~。
ご理解とご協力、有りがたき幸せですm(__)m
笹谷の旧道は雰囲気が良いですね~
車道をショートカットしながら、笹谷峠方面へと向かいます。
沢沿いを歩いたり、
石畳があったり、
こんな「ブナ」の木があったり、気持ちの良い森歩きが続きます。
この日…「カキドウシ」はいっぱい、「ラショウモンカズラ」は見頃で美しかった。
「エンレイソウ」は、ほとんどが実を付けていた、「ニリンソウ」は沢沿いにまずまず、「チゴユリ」はちょっとしおれ気味。
「アヅマギク」や「イワカガミ」まずまずイイネっ!
「シラネアオイ」は咲いていたけど潤いが足りてない感じ。
「サンカヨウ」はほんの少し見かけた程度でやや潤い不足、「ホウノキ」の巨大な花は目立つ、「ハナイカダ」見っけだ!
「ヤマツツジ」は終わったのかこれからなのか、あまり見かけずよくわからず?
「ムラサキヤシオ」もツボミだけ?
…以上、植物に関しては簡単ですが、こんな状況でした~。
良い写真が全く取れなかったので、画像アップしませんm(__)m
笹谷峠の駐車場に到着。目の前にドーンと現れるのが「大関山」だ。
ここから目の前にある山の頂を目指し急な坂を頑張って登っていく。
笹谷峠駐車場に一応トイレはありますが、「紙」や「ウェットティッシュ」などはご自身で準備していったほうが良いと思います。
できれば登山口に来る前にきれいな水洗トイレで用を足し、ここのトイレは「も、もうダメだっ」という時の緊急用と考えていたほうが良いかな(笑)。
急坂を登りつめると素晴らしい展望が待っています。
この画像は「大関山」の展望所から北方面、これから向かう「トンガリ山」、「山形神室」のピークが見えます。
「大関山」の展望所から南側を見下ろすと、笹谷峠の駐車場とトイレの建物が見えます。
「ハマグリ山」付近からの風景。中央が「トンガリ山」で、右のピークが「山形神室」です。
このルート中で最も素晴らしいと思う。
J.miuraも大好きなポイントです。
今回は行きませんでしたが、中央のピークが「仙台神室」です。笹谷峠を宮城側に下ったところに「仙人沢コース」登山口があります。
ちょっと難易度は上がりますが、笹谷峠を起点として「仙人沢コース登山口」~(仙人大滝を見て)~「仙台神室」に登頂~「山形神室」~「トンガリ山」~「ハマグリ山」~「大関山」~「笹谷峠登山口」と歩く、周回コースも素晴らしいコースです。
但し、このルートは「トラバース」「沢の徒渉」「岩場」など、転落、滑落、道迷い等に十分な注意が必要です。
必ず経験者とチャレンジしてくださいね。
笹谷峠登山口から「仙台神室」の往復でしたら、技術的にはそんなに難しくはないですね。
「トンガリ山」からの下りはスリルある岩場。
手がかりやステップはありますが、雨などで濡れているときは十分に注意してくださいね。
あと、落石を起こさないように!
今日も20組以上の登山者がいらっしゃいました。
ほとんどの方が笹谷峠からの往復で、すれ違いが比較的多かったです。
岩場や急斜面を通過の際には「登り優先のマナー」を考慮し、お互いが安全に通過できるように「下る者」は急がずに安全地帯で待機しましょう。
今日参加された皆さんは岩場が大好きなご様子、とても楽しそうに通過していました~。
「山形神室」山頂からの風景です。以前来た時よりも「山形神室」の山頂は展望が良くなりましたね。
北側「二口山塊」方面の中では「大東岳」がどっしりとしていて存在感がありますね~。
この日は快晴、さらに遠方には、「栗駒」~「神室」~「鳥海山」~「月山」~「朝日」~「飯豊」など、東北の名だたる山々を指で確認しながら順番に見ることができる素晴らしい展望でした~。
こちらの写真は下山中、県境稜線上から南側の景色。
北蔵王の盟主「雁戸山」のピークと中央蔵王がよく見えます。
青麻山も見えていました。
天気と展望と花と仲間に恵まれた素晴らしい山行でした~。
■今回のコースタイム
関沢IC付近ゲート前6:30~~笹谷峠駐車場7:35(15分休憩)~大関山8:30~ハマグリ山9:00~トンガリ山9:30~山形神室10:05(休憩30分)~大関山11:30(休憩20分)~笹谷峠駐車場12:20(15分休憩)~関沢IC付近ゲート前下山13:35
*花や景色を観て写真を撮りながらの行動の為、山形神室までの登りはかなりゆっくりペースです。
下りについては、撮影タイム少なめで歩いています。
こちらの写真は、ハマグリ山付近から残雪期の「仙台神室」です。
積雪期も素晴らしい!
宮城の登山ガイドJ.miuraの安全登山ワンポイントアドバイス
6月は「熱中症」に注意して!!
今年の春は、「ステイホーム」「移動自粛要請」のため、ほとんどの方が「春の里山歩き」も「残雪登山」もあまり楽しめなかったことと思います。
もしかしたら「今年度の初歩きがまだだよっ!」と若干キレぎみいう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
私もやっと山歩きをスタートできましたが、季節はいつも通りに進んでおり「も、もう新緑から深緑ぎみっ!?」って感じなんで「春」がスッポリと抜けてしまっています。
登山勘がちょっと鈍ってしまいますね(笑)
それで、これから特に注意してほしいのが「熱中症」です。
定期的に山歩きをしていれば、体が季節の変化に対応して次第に慣れてくるのですが、今年は「春山歩きが無かった」ので暑さに体が慣れていないと思います。
これから登山を始める方は、事前に軽く外を歩いて汗をかき、暑さに慣れるトレーニングをしてから登山に出掛けましょう。
熱中症対策 ~体がオーバーヒートしないように~
・「帽子」をかぶり、頭部・首周りを日射から守りましょう。
・「小まめに水分塩分補給」をしましょう。
いろいろありますが身体への吸収が良いものを。
・「凍らせたボトル」を携行しましょう。
飲むだけでなく火照った体を冷やすのに役立ちます。
・風が無いときは…風を作ることができる「扇子」などを携行して仰ぎましょう。
・体が火照ってきたら…血液が多い頭部、太い血管がある首や脇の下などを冷やしましょう。また自然の中では、冷たい沢水や雪渓の利用も考慮しましょう。
・汗をかきにくい方は…気化熱で体温を調整するのが「汗」の役目。
汗をかきにくい方は特にご注意を。
・涼しい場所の確認…日陰、風通り、沢、雪渓、小屋など涼しいポイントをチェックしておきましょう。
・季節に応じた山選び、無理のない行動計画、体調管理と退き際の決断、も大切ですよ!
By 宮城の登山ガイド「J.miura」
J.miuraは「登山道 三浦流」を極めるべく、今日もまた歩き続けています。
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何でもご遠慮なくご相談ください~
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