雨の日は映画でも ~映画「剱岳 点の記」から考える「登山道」~

J.miuraの日常

岩と雪の殿堂「剱岳」2999m

1907年(明治40年)7月13日、柴崎芳太郎氏率いる陸軍陸地測量部が「剱岳」の登頂に成功したと言われている(様々な見解はありますが…)。

今日は雨なので山歩きも中止にして、「剱岳 点の記」のDVD鑑賞。
ノンビリ過ごす梅雨のひと時も悪くない。

この「剱岳 点の記」は登山愛好者にはぜひとも見て頂きたい、J.miura もオススメの映画です。
梅雨でちょっと沈んでしまう気持ちも、この映画を見て夏山に向けてモチベーションをあげて行きましょう! 

初めて「剱岳 点の記」を見る皆さん、もう一度ちゃんと見てみたいという皆さんにご紹介したいワンシーンがあります。
その前に予備知識として映画の登場人物 (実在の人物です)をご紹介しますね。

柴崎芳太郎氏(しばさき よしたろう)
陸軍陸地測量部の測量官。映画の主人公を「浅野忠信さん」が演じています。
日本陸軍の威信をかけた厳命を受けて、ひたむきに剱岳登頂を目指しています。

小島 烏水氏(こじま うすい)
日本の山岳界の先駆者で、日本で最初に組織された山の会「日本山岳会」の初代会長。
映画では「仲村トオルさん」が初登頂を目指す登山家の心を表現しています。

岡野金次郎氏(おかの きんじろう)
小島烏水氏と同じく日本の山岳界の先駆者であり日本山岳会の立役者。
「小市慢太郎さん」が演じています。

宇治長次郎氏(うじ ちょうじろう)
山の案内人。陸地測量部の柴崎芳太郎らを案内し実際に剱岳登頂へと導いています。
その際の登頂ルートは「長次郎谷」と今も呼ばれています。
「香川照之さん」が見事に演じています。
映画での香川照之さんの「体さばき」「足さばき」は素晴らしかった。

実際に陸軍陸地測量部が選んだ剱岳への登頂ルート「長次郎谷」上部の写真

映画「剱岳 点の記」では、柴崎芳太郎ら(陸軍陸地測量部)と小島 烏水ら(日本山岳会)が、剱岳の初登頂を目指すライバルとして描かれています。

その中で「何のために山に登るのか」を考えさせられる、こんなワンシーンがあるのですが皆さんはどう考えますか?

それがこちらです…

<剱岳の下見で、柴崎隊・小島隊が同じ場所に天幕を張っているシーンで>

柴崎芳太郎(陸軍陸地測量部):「剱岳を登るのはあまりにも危険な遊びだと思います」

岡野金次郎(日本山岳会):「遊び?」

柴崎芳太郎(陸軍陸地測量部):「違うんですか?」

小島烏水(山岳会):「…人から見れば私たちのしていることは遊びに見えるかもしれませんね・・・」

岡野金次郎(山岳会):「・・・」

柴崎芳太郎(陸軍測量部):「・・・、失礼します」 

小島烏水(山岳会):「柴崎さん、私達はあなた達より先に剱岳に登りますよ」

柴崎芳太郎(陸軍測量部):「・・・」

宇治長次郎(陸軍測量部の案内人):「・・・」

というワンシーンなんですが、言葉(セリフ)だけじゃ全く伝わらないですよね(笑)。
詳しくは「剱岳 点の記」ぜひDVDで見てください!

でも…「登山」=「遊び」?

「登山」が単なる「遊び」では無いと想っている方は、きっと私だけではないはず…

「登山道 三浦流」では楽しみながらも心を込めて真剣に山と自然と向き合っています

:映画「剱岳 点の記」の原作は新田次郎氏の山岳小説「剱岳 点の記」。
フィクションとノンフィクションが入り混じり、かなり真実味がある内容になっていますので、ゴチャ混ぜにならないよう注意してください~(笑)。

By 宮城の登山ガイド「J.miura」
J.miuraは「登山道 三浦流」を極めるべく、今日もまた歩き続けています。
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