「アプローチ」の注意点

J.miuraの日常

30年以上アウトドアと向き合っていると、楽しいことばかりではなく、様々なトラブルを経験してしまう。
そんなトラブルの中で意外と多いのが「アプローチ」でのトラブルだ。

皆様は登山で使う「アプローチ」という言葉をご存知でしょうか?
一般的に「接近」とか「目標に近づくこと」がアプローチの意味ですが、ゴルフではボールをカップに寄せることであり、登山では登山口までのアクセスを「アプローチ」と言っています。

*クライミングなどで入山口~岩場の取り付きまでのことも「アプローチ」と言います。

自宅から公共交通機関やマイカーで登山口に着くまでの「アプローチ」について、J.miuraが今まで見てきた、聞いてきた、経験してきたトラブルを思い返してみました。

●電車やバスの遅れ&運休等、公共交通機関のトラブルによる、入山の遅れや登山の中止。

●マイカートラブル各種

・タイヤのパンク

・登山口に駐車スペースがない

・車酔いで体調不調

・渋滞により入山時刻が遅れる

・ガス欠

・これは下山後に気づくことですが、車上荒らし、カギの紛失

・これも下山後に気が付く、バッテリー上がり

●車道や林道のトラブル

・土砂崩れ、凍結による通行止め

・林道など未整備による通行不良

●登山口が複数ある山で、別の登山口に行ってしまう

●トイレのトラブル

・最終トイレの場所の確認ミスで、野外でのお花摘みになる

・登山口トイレが冬季閉鎖や修理などで使用禁止

・登山口にある施設がオープン前の為、トイレが使用できない

・トイレはあるが、紙がない、かなり汚い

●忘れ物各種

・意外とあるのが登山靴やザックの忘れもの。マイカー登山やツアー登山だと、玄関や集合場所に置き忘れることがたまにある

・弁当をザックに入れ忘れる

●体調管理不足

・飲み過ぎによる寝坊や体調不良

・連日の残業等による寝不足や体調不良

数日前から登山の準備は始まっています。
装備品のチェック、体調管理、登山口までのアプローチの情報収集、最終トイレの確認、車両の点検、替タイヤ装備、スタッドレスタイヤ早目の装着、タイヤチェーン、JAF加入、保険加入…
そして山の情報収集と地形図でのルート確認も怠りなく!

入山前のトラブルであればすぐにJAFを呼んで、明るいうちに帰宅可能かもしれません。
しかし、深い山に入った場合、または下山後にトラブルがあった場合、携帯電話がつながらない場合など、明るいうちに解決できずビバークになる可能性もあります。
日帰り登山の場合でも、ザックの装備も、車中の装備も、一泊できる位は常に携行するようにしましょう。

先日、ある山の下見に向かう途中、登山口直前の林道でタイヤがパンク。
JAFが来るまでの一時間半、集落の守り神「山祇神社」の境内で待たせていただきました。
暖かくて風も無く過ごしやすい気候だったので助かりましたが、これが悪天候時のトラブルだったなら待機も辛かったように思います。

登山の準備は数日前から始まっており、自宅を出るところから登山は始まっています。
皆様も、十分に注意して登山を楽しんでください!

それではっ! 山でお会いしましょう!

By 宮城の登山ガイド「J.miura」
J.miuraは「登山道 三浦流」を極めるべく、今日もまた歩き続けています。
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