2020年5月4日
20:35 ~突然携帯電話が鳴った~
救助隊長 「本日、青葉区大倉の山域で山菜取り遭難が発生。明日、出られるか?」
J.miura 「はいっ!」
救助隊長 「明日6:00現地集合」
J.miura 「はいっ!」
~捜索山域を地形図で確認、天気予報の確認、救助装備チェック&パッキング~
22:30 ~就寝~
2020年5月5日
3:30 ~起床~
4:00 ~出発~
5:30 ~定義駐車場到着、身支度、装備再チェック~
6:00 ~山岳救助隊員 約30名が集合~
救助隊長 「ロープ持て!」
J.miura 「はいっ!」
救助隊長 「南沢を右岸左岸に分かれローラー作戦で捜索開始!」
J.miura 「はいっ!」
7:45 ~行方不明者無事保護の報告が入る~
救助隊長 「行方不明者の無事が確認された!」
J.mura 「はいっ!」
救助隊長 「隊員は全員いるか!」
J.mura 「はいっ!」
救助隊長 「撤収!」
J.mura 「はいっ!」
8:40 ~救助隊員全員集合~
救助隊長 「全員ご苦労様、解散!」
J.mura 「はいっ!」
~自力下山され、ケガも無くお元気そうなご様子、本当に良かったです(`・ω・´)ゞ
*掲載した4枚の写真は無事保護確認後、報告用に撮影したものです。
最後に、山岳救助隊員でもありますJ.miuraから
遭難防止のアドバイス10箇条をお伝えします。
①山を安全に歩くためには、山の知識・体力・技術・装備が必要です。
事前にしっかりと準備・トレーニングをしてから行きましょう!
②無理のない登山計画書(山菜取り・釣りも含め入山者すべて)を作成し、行動域は必ず事前に地形図で確認をしましょう。また当日は計画通りに行動しましょう!
③登山計画書を提出しましょう!提出場所は山域を管轄する警察、登山口など(要確認)。また家族や友人などにも登山計画書のコピーを置いていきましょう!
④自然は日々刻々と変化し同じ状況は二度とありません。行き慣れた場所でも油断しないこと!
⑤体力・技術・経験を過信しないこと!人間も年齢やその日の体調によって心も体も変わります。
⑥万一のビバークに備え、非常食・ヘッドライト・保温着・サバイバルシート・ツェルト等を携行しましょう!
⑦万一に備え山岳保険には必ず加入しましょう!山岳遭難が発生すると、救助ヘリや救助隊員が出動します。運よく無事救助されても救助費用が請求されますよ!
⑧通信手段として携帯電話は重要です。また電波状況を常に確認し圏内ポイント・圏外を把握しておきましょう。また替バッテリーも携行しましょう。
⑨救助ヘリや救助隊に見つけてもらいやすいように、季節に応じて自然の中で目立つ色を何か携行しましょう! *紅葉では赤黄は×、雪山で白は×、森の中で緑は×。
⑩大自然の前では決して無理をせず謙虚に歩かせていただきましよう!時間で「退き際」を決めておくことをオススメします。
登山道 三浦流「万一に備える装備、心構え、対処方法」などの講習会もたま~に開催しております。ご興味のある方はお問い合わせください~
山を歩く者は臆病なくらいが良い。「無事之名登山者」だと思っています。
By 宮城の登山ガイド「J.miura」
J.miuraは「登山道 三浦流」を極めるべく、今日もまた歩き続けています。
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