こんにちは、宮城の登山ガイドJ.miuraです。
本日は、Blue³陸奥自然歩倶楽部が主催する「みちのく潮風トレイルPlus(松川浦・相馬編)」第一弾 のご報告です。
この企画は、「生きる・歩く・学ぶ」の三大テーマを掲げ、東北の太平洋沿岸部を北上する「みちのく潮風トレイル」に、さらに地域の歴史・文化・自然の魅力をプラスした体験型トレイルイベントです。
記念すべき第一弾となる今回は、福島県相馬市・松川浦周辺を舞台に、たくさんの皆さまにご参加いただきました。

歩いたのは、時速4kmで進む約15kmのコース。
潮風に包まれながら、五感で味わう旅路でした。
まずは、松川浦の穏やかな海景色からスタート。

↑潮の香りに包まれながら「松川浦桟橋」を渡り、潟湖「松川浦」の展望地へ。
ここでは、海と空が溶け合うような絶景が広がり、参加者の皆さんからも感嘆の声が上がりました。

↑続いて訪れたのは、夕顔観音堂。
その不思議な名称の由来や、地域に伝わる信仰の話に耳を傾けながら、静かな時間を過ごしました。


↑松川浦の潮口に架かる松川浦ベイブリッジでは、海と空の広がりを背景に、地域の交通と観光の要としての役割を学びました。

↑東日本大震災の記憶を刻む「川口稲荷神社」。
津波の爪痕と復興の歩みを感じながら、命の尊さと自然の力に思いを馳せました。
その先には、私自身の思い出が詰まった民宿・旅館街がありました。

↑みちのく潮風トレイルの発着地点である「松川浦環境公園」では、シンボルとして立つ「トーテムポール」の由来をご紹介。


↑この「トーテムポール」は、東日本大震災の大津波で枯れたヒマラヤスギを再生させたチェンソーアート作品であり、地域の記憶と希望が込められたモニュメントです。
訪れる人々に、自然の力と命の尊さ、そして復興の歩みを静かに語りかけています。

↑「宇多川」沿いの自然美もまた、心を癒す風景のひとつ、季節の移ろいや生態系の豊かさを体感しました。
宇多川はその源を「霊山」付近に発して東に流れ、相馬氏の中村城にとっては天然の外堀となっています。
そして終盤には、相馬・中村城の城下町へ。
歴史ある町並みと、武家文化の香りが残る風情に触れ、地域の深い歴史と文化を学ぶ時間となりました。

↑大手一の門から入城です。

↑こちらは中村城本丸にある「中村神社」、相馬氏の始祖である相馬師常公を祀っています。

↑コチラは「相馬中村神社」、相馬氏の守護神・妙見信仰に基づき「天之御中主神(妙見菩薩と同一視)」を祀っています。

↑コチラは、中村城内にある「二宮尊徳先生」の像。
なぜココに、この像があるのかも学びましたね。

このトレイルでは、地・水・火・風・空——五つの自然の力を感じながら、歩くことの意味、生きることの尊さ、そして学びの喜びを共有することができました。
ご参加くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

<今後の展望と継続への想い>
「みちのく潮風トレイルPlus」は、これからも北へと歩みを進めてまいります。
地域の自然・歴史・文化を深く味わいながら、参加者の皆さまと共に、かけがえのない時間を紡いでいきたいと思っております。
この企画は、ただ歩くだけではありません。
震災の記憶を静かに抱きながら、命を守る知恵と祈りを伝え、地域の魅力を再発見する旅でもあります。
歩くことが文化になる社会を目指して、皆で一歩一歩、丁寧に進んでいきましょう。
★第二弾・第三弾も参加者大募集中!
第二弾は、11月8日「相馬・新地編」、詳細はコチラから↓
11/8(土)「みちのく潮風トレイルPlus(新地・駒ヶ嶺編)」 | 宮城の登山ガイドJ.miuraの登山道
第三弾は、11月29日(土)「新地・鹿狼山編」、詳細はコチラから↓
11/29(土)「みちのく潮風トレイルPlus(新地・鹿狼山編)」 | 宮城の登山ガイドJ.miuraの登山道
新たな出会いと発見に満ちたトレイルを、どうぞお楽しみに!
初級者の方も、女性の方も、安心してご参加いただけるよう配慮したプログラムです。
自然を感じたい方、地域の歴史に触れたい方、震災の記憶を学びたい方、健康やトレーニングとして歩きたい方——どなたでも大歓迎です。
歩くことで、地域とつながり、命と向き合い、未来を紡ぐ。
さあ皆さん、心を込めて歩きましょう!

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