ご挨拶 ~Blue³陸奥自然歩倶楽部 始動~

アウトドアの知恵

こんにちは、宮城の登山ガイド J.miura です!

2020年3月12日に「登山道 三浦流」を感得してから五年。

偉大な先輩方が背中で語ってくれた登山の哲学。

大自然と向き合う中で磨かれた知恵と技術。

私自身の長きにわたる登山人生、そして東日本大震災をはじめとする度重なる自然災害の歴史から得た深い教訓。

大自然と向き合い、歩み続ける中で経験し、感じ、辿り着いた集大成こそが「登山道 三浦流」。

これこそが、自然と向き合う究極の境地だと、私は信じています。

そんな「登山道 三浦流」の心――山歩きの知識や技術、自然と向き合う心構え、防災に活かす登山――を、もっと多くの方々に伝えたい。

そんな思いから、「Blue³陸奥自然歩倶楽部」を立ち上げました。

登山は、ただ登頂を目指すだけ、ただ歩くだけの移動ではありません。

五感をひらき、自然と向き合い、仲間と笑い合い、時には静かに祈る時間。

一緒に、心を込めて歩きませんか?

大自然がくれる気づきと感動を、分かち合いましょう!

↑生まれ育った名取市「閖上」のBlue

◆Blue³陸奥自然歩倶楽部

青い空、青い海、青い山

目の前に広がる美しい「青」は、私たちに感動を与え、心を落ち着かせ、時に生きる力を与えてくれます。

「Blue³陸奥自然歩倶楽部」は、そんな自然の「青」に触れながら、「歩き」「学び」「感じ」、そして「生きる力」を育む場所です。

ただのアウトドア体験ではなく、自然との深い対話を通して、自分自身と向き合う時間を提供しています。

↑東松島市「大高森」山頂から(登山道 三浦流 感得の地)

◆「Blue³(ブルー・スリー)」に込めた意味

「Blue」は、色とりどりの「青・碧・蒼」、そして「³(三乗)」は無限に変化する美しい「Blue³」の世界を象徴しています。

また、「3」には、三陸の「三」、山の「さん」、三浦の「三」など、地域や自然とのつながりを表すとともに、「Blue³」活動の核となる「生きる」「歩く」「学ぶ」という3つのテーマを示しています。

そして「Blue³陸奥自然歩倶楽部」は、「五輪(五大)」と言われる古来の自然観、「地・水・火・風・空」これら五つの要素を「五感」で意識することで自然と一体になること、そして「心」「技」「体」が研ぎ澄まされる感覚を感じていただきたいと思っています。

自然と向き合い、本来の自分と向き合いませんか?

↑東日本大震災の震源地に最も近い島山「金華山」
↑気仙沼唐桑半島の「折石」

◆「生きる」 ~自然と命を感じる~

山を歩けば、「大地」の重みと力強さを感じます。

川に手を浸せば、「水」の清らかさに心が洗われ、陽の光や焚火のぬくもりには、「火」の温かさと命の気配を感じます。

「風」の音や木々のそよぎには自由と流れが宿り、「空」を見上げると、広大な「宇宙」へとつながるような感覚が訪れます。

「生きる」とは、自然の五つの要素「五輪(五大)」を「五感」で受け止め、自分自身と向き合うこと。

自然の中で過ごす時間は、慌ただしい日常を静かに遠ざけ、魂の本質へと導いてくれます。

「Blue³」は、自然の力を感じながら、自分の命と向き合い、「生きる力」を養うそんな場所でありたいと思っています。

↑日本百名山、蔵王「熊野岳」方面

◆「歩く」 ~一歩一歩が自然との対話~

歩くことは、人間にとって最もシンプルで本質的な営みです。

足裏から大地を感じ、水音に耳を澄ませ、陽ざしのぬくもりを受け、風の息吹に包まれ、空を仰ぎながら進む──

そのすべてが、自然とのつながりを深めてくれます。

「Blue³」の歩みは、登頂や目的地だけでなく、「道」そのものに価値を見出します。

刻々と変化する大自然、季節ごとの美しい植物たち、地形や標高による植生の変化、古道の痕跡、歴史を語る石碑や神社仏閣、歩くことで出会える物語が、自然と地域と人の営みを教えてくれます。

「歩く」ことは、自然と人との関わり方を感じさせてくれ、心を整えてくれる時間でもあります。

一歩一歩が、自分自身と自然との対話であり、命を感じる時間です。

↑日本百名山、蔵王「御釜」
↑日本百名山、厳冬期の蔵王「御釜」

◆「学ぶ」 ~自然が教えてくれる知恵~

「地・水・火・風・空」を意識することは、自然を見るだけでなく、「感じる」ための鍵です。地形が語る成り立ち、水が育む命、火がもたらす文化、風が運ぶ季節、空が包む哲学、それぞれに、学びの種が詰まっています。

「Blue³」では、美しい景観・地域の歴史・信仰・風土・生態など、見えるものから見えないものを感じ、自然と人との関係を紐解いていきます。

また、ガイドと参加者が共に感じ、体験から得られる気づきを共有することも大切にしています。

大自然では体験することそのものが「経典(教え)」となります。

日常では感じることの出来ない無限の知恵を感じることでしょう。

大自然に意識を傾けることで、私たちは命の尊さや、地域の物語、そして自分自身の生き方を見つめ直すことができるのです。

↑東栗駒コースからの「栗駒山」
↑栗駒山が育む豊かな水

◆活動内容

「Blue³陸奥自然歩倶楽部」は、宮城県や近県のフィールドを中心に、山・海・川・湖沼・神社仏閣の森など、様々な自然を舞台に活動しています。

春夏秋冬、初心者から中上級者までを対象に、登山の技術講習やトレーニング、季節の自然観察、歴史・文化・ジオガイド、森林セラピーなど、多彩なプログラムを展開しています。

地域の物語や景観を「五感」で味わい、自然との対話を深めることを目指し、日々工夫を重ねています。

安全で楽しく、心に残る旅をプロデュースする、それが「Blue³」のこだわりです。

↑渡り蝶「アサギマダラ」

◆未来に向けて

長年の登山経験と、東日本大震災という試練を経て、「生きること」「歩くこと」「学ぶこと」の大切さを、より深く実感しました。

自然を歩くことは、自然と人、人と人をつなぎ、地域への理解と敬意を育み、自分自身の心を見つめ直すきっかけになります。

自然の中で過ごす時間は、私たちに静かな気づきを与え、命の本質を教えてくれます。

「Blue³陸奥自然歩倶楽部」は、そんな気づきの旅を、これからも多くの人と分かち合っていきたいと願っています。

あなた自身の「Blue³」を、ぜひ見つけてください。

さあ、心を込めて歩きましょう。

↑牡鹿半島の「ホワイトディア」

宮城の登山ガイドJ.miura

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