登山道 三浦流

2020年 3月12日奥松島 大高森にて「登山道 三浦流」を感得

登山道 三浦流の「経典」は「大自然」

「大自然」から感じることのすべてが「経典(教え)」となる

「大自然」を感じるためには…
「五感」を研ぎ澄まし、「五輪」を意識しながら歩くこと

「五感」を研ぎ澄ますとこんな効果が…

日常生活における人間の情報の90%は視覚からと言われています。
この時「交感神経」が活発に働き、これは緊張状態にあると言われます。
聴覚・嗅覚・味覚・触覚では主に「副交感神経」が働き
この時はリラックス状態になると言われています。

だから五感をフルに使う「山歩き」は心が癒されるのですね。
また、免疫力アップ、ナチュラルキラー細胞の増加なども期待されており

「森林セラピー」という心身の病気治療も行われています。

「五輪」とは…
仏教(密教)の言葉で、万物を構成する要素
「地 水 火 風 空」のこと

「五輪」を意識する山歩き
「登山道 三浦流」の楽しみ方とは…

「地の巻」・・・大地の観察

・地形が造る素晴らしい景観と地に咲く花々の美しさや植生の変化の観察

・地形・植生に応じた安全なルートナビゲーションを考える

・土・石・岩・急坂・積雪など地形状況(足元)による安全な歩行

・「登山道とは?」何故この「道」を先人が開拓したのかを考える

・斜度・標高・地形によるリスクを考える

「水の巻」・・・川と「水」

・命を育む「水」の流れに着目し、源頭部最初の一滴
~川~海~雲~雨~大地への循環サイクルを考える

・分水嶺を意識し、水の流れと人々の生活を考える

・万物の根源と言われる「水」、水場は常に意識する

・沢の徒渉と増水など水のリスクを考える

「火の巻」・・・火山と「火」

・荒涼とした火山地形の観察

・可憐な高山植物や植生の観察

・温泉・地熱発電など火山と人の関わりを考える

・「暖」「明」を与え、「食」を豊かにする「火」、その有難さを感じ、畏敬の念をもつ

・噴火・ガスなど火山リスクを考える

「風の巻」・・・風が及ぼす影響

・風衝地の植物・森林限界 等、風の植生観察

・草原・万年雪・旗状樹形・樹氷 等、風の造形観察

・そよ風・風散布・風力発電 等、「風」の有難さを感じる

・地形による風の通り道や安全な避難ポイントの確認

・耐風対策・低体温症・無風 等、風のリスクを考える

「空の巻」・・・天気の観察と夜

・太陽・青空・雲・モルゲンロート・アーベントロート・星空 等

「空色」は山歩き最大のモチベーション

・好天と荒天・光と闇・楽しさと厳しさ・自然の表裏を意識

・常に空色の変化を観察し、雷・雨・雪・日射 等、気象リスクや夜に備える

登山道 三浦流は、「五感」を研ぎ澄まし、「五輪」を意識する究極の山歩き。

大自然の前では、「畏敬の念」をもって常に「謙虚」に歩かせいただきましょう。

さあ皆さん、共に「心を込めて歩きましょう」

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